~共感を力に、協働をかたちに、未来を開発する~
一般社団法人駒ヶ根青年会議所
第61代理事長 桃沢 拓也
【基本方針】
~はじめに~
終戦から80年。私たちの暮らす伊南地域は、戦後の混乱期を乗り越え、農業や製造業などを支えに地域の基盤を築いてきました。インフラ整備や生活水準の向上を果たしながら、数々の困難を乗り越えて歩んできた歴史には、常に地域を想い、未来を信じて挑戦した青年たちの存在がありました。駒ヶ根青年会議所の歩みを振り返れば、時代ごとに変化する社会情勢の中で、先輩諸氏は課題に正面から向き合い、果敢なる挑戦を重ね、地域に数多くの成果を残してきました。その歴史の一つひとつが、今日の伊南地域の発展を支える確かな礎となっています。
そして今、その礎の上に立つ私たちは新たな局面を迎えています。人口減少や高齢化は担い手を減らし、価値観の多様化は人と人との関わり方を変えています。さらにAIやデジタル技術の進展は利便性を高める一方で、主体性や人間らしい思考力を弱める恐れがあります。こうした状況においてこそ、私たちは理想の未来を描き、その実現に向けて行動を組み立てていかなければなりません。
その行動は、大きなことから始まる必要はありません。小さな一歩であっても挑戦を重ねることで新しい学びが生まれ、学びは次の行動を導きます。挑戦と学びの連鎖の中で、一人ひとりが問いを立て、実践を重ねていく。その循環の継続こそが、未来を担う人財を育てていくのです。同時に、私たちに求められているのは、先人の築いた歴史に誇りを抱きつつも、その重みに縛られることなく、新たな価値を地域に創造し続けることです。地域の未来を見据え、変化を恐れずに挑む組織へと進化し、その実践を次の世代へと引き継ぐことこそ、今を生きる私たち青年の使命なのです。
1966 年、伊南地域に青年会議所の灯がともされてから今年で60年。先達が描いた未来は数々と現実となりましたが、その一方で、当時は想像しえなかった課題が次々と姿を現しています。60周年という節目は、過去をたたえるだけでなく、「これから私たちがどうあるべきか」を問い直す機会です。志を重ね、仲間と挑み続ける覚悟を持ち、次の時代の土台を築いていく。その先に、地域に新しい可能性と希望があふれる未来が待っているのです。
【事業方針】
~学びを起点とした会員拡大の輪を広げる~
地域により良い変化をもたらすために、駒ヶ根青年会議所は一人でも多くの人に学びと挑戦の機会を提供し、その成長を支えていきます。自ら問いを立て、挑戦を重ねることで得た学びは、次の行動を導き、やがて地域に前向きな変化を生み出します。
しかし、会員拡大だけでは新しい会員を迎えても繋がりが続かず、アカデミーだけでは新たな挑戦を生み出す力が弱まります。だからこそ、この二つを両輪として進めることが欠かせません。会員拡大で迎えた仲間が、アカデミーで共に学び合うことで、既存の会員もまた自らを見つめ直し、新しい挑戦へと踏み出すことができます。アカデミーは、課題を語るだけにとどまらず、実際に行動を起こせる次世代に求められるリーダーへと成長する機会です。そこで得られる気づきや成長は会員同士の信頼を深め、組織全体を次の段階へと押し上げます。そして、変化を遂げた姿は新たな魅力となり、次の仲間を呼び込む基盤となっていきます。
この循環を重ねていくことで、会員拡大は一過性の活動ではなく、学びと挑戦を土台とした組織文化へと育ちます。駒ヶ根青年会議所の歩みは、常に人の成長と共にありました。これからも私たちは、新たな仲間を迎え、学びを次の挑戦へと繋げていきます。会員拡大とアカデミーを重ね合わせながら、会員の成長を循環させ、組織を進化させ続けることで、未来に挑戦できる人財を育てていきましょう。
~組織ブランディングにより誇れる組織の確立~
駒ヶ根青年会議所は、伊南地域に希望を生み出す起点として、あらゆる主体と連携し、信頼を築き、協働を通じて「明るい豊かな社会の実現」を目指しています。そして、その理想の未来には、誰よりも希望にあふれ、誇りを持って活動をする仲間の姿があります。
私たちの運動が着実に地域をより良く開発していくためには、変わることのない理念を時代や地域の実情に合わせた未来のビジョンへと転換し、地域と共有できる指標として示す必要があります。青年会議所は単年度制という特性から、活動の積み重ねが難しい組織です。だからこそ、過去10年の歩みを振り返り、そこから得た学びや反省を糧にしながら、次の10年を見据えた未来へのビジョンを掲げましょう。ビジョンは、私たちが展開する全ての運動を結び、会員同士を繋ぐ軸です。共通の未来像を描くことで、自分の行動が確かに未来に繋がっていると実感でき、その行動が組織全体の挑戦や成長へと結びついていきます。この実感こそが挑戦を続ける動機付けとなり、互いに刺激し合う関係を強め、組織の推進力を高めるのです。ビジョンは掲げるだけでは意味を持ちません。日々の活動や事業を通じて体現していく姿にこそ共感が集まります。その共感が、会員には挑戦を支える力となり、地域には協働へとつながる関係を生み出します。こうした実践の積み重ねが、駒ヶ根青年会議所のブランドを形づくっていくのです。
~未来を選び取るキャリアデザイン力の実現~
未来を担う若者が自ら問いを立て、興味や関心を出発点に学びを深め、納得して進路を選び取る。その姿は、地域の未来を形づくる重要なピースとなります。若者が自己理解を深め、社会との繋がりを実感し、自らの役割を見出して行動することで、地域には挑戦を続ける人財が生まれ、世代を超えて新しい可能性が拡がっていきます。
長野県キャリア教育ガイドラインでは、キャリア教育を「自らの生き方を考え、主体的に進路を選択し、社会的・職業的に自立する力を育む教育」と位置付けており、学校教育のみならず、社会全体での協働が求められています。 しかし現状では、多くの若者は十分な情報や体験を得られないまま進路を選択してしまい、主体性を発揮する機会を持てていません。地域には豊かな資源が存在するにもかかわらず、それを若者が自らの成長に繋げる仕組みはまだ整っていないのです。だからこそ、若者たちが実体験を通じて主体性と自己肯定感を育み、未来を描き続ける力を身につけるために、真のキャリア教育を地域とともに進めていくことが欠かせません。その取り組みの中で、地域の課題に目を向け社会との接点を持ちながら、社会への参画意識を高める成功体験を積み重ねる仕組みを整えていきます。
私たちが教育と地域をつなぐ起点となり、若者が未来を描き選び取れる仕組みを創りだしていきましょう。
~周年という節目を超えて、新たな挑戦へ~
駒ヶ根青年会議所は、未来をただ待つのではなく、自ら理想を描き、その実現に向けて行動を組み立てていく組織でなければなりません。与えられた課題に対応するだけでは、地域の未来を切り拓くことはできないからです。
この姿勢は、日本青年会議所が掲げる「理想の未来を描き、そこから逆算して現在を動かす社会開発運動」とも重なります。創立60周年を迎える今、私たちはこの考えを実践に移し、伊南地域の社会開発を進める出発点とします。60 周年は、これまでの歩みを整理し未来へとつなぐ契機であり、同時に世代や立場を超えて人が集う場です。そこで交わる多様な視点や想いを結び合わせ、新しい繋がりと仕組みを生み出していくことが、地域の開発につながります。また、60周年は私たち自身の存在意義を地域に示す機会でもあります。課題を埋める団体ではなく、未来を描き、共に創り出す団体へ。人を集める組織ではなく、人が自然と集う組織へ。その姿を60周年の取り組みを通じて体現していきます。私たちは、未来を担う世代がわくわくとした憧れをきっかけに挑戦へと踏み出し、仲間とともに協力し合いながら成長していける機会を築いていきます。
~おわりに~
なぜ、私たちはJC活動に取り組むのでしょうか。地域のため、未来のためと語ることは簡単です。しかし、その原点はもっと身近なところにあるはずです。私たちが本気でまちを良くしたいと願うのは、自分の家族や大切な人に、幸せでいてほしいからではないでしょうか。さらには、次の世代を担う子どもたちに、今よりも明るく豊かで住み良いこの地域を継承したいからにほかなりません。
あなたの大切な人のために、「今の自分に何ができるのか」という問いに向き合い、小さくても踏み出したその一歩は、あなたの明日を変え、まちの未来を変えていくのです。青年会議所での挑戦は、ときに限界を試し、葛藤や苦悩を伴います。それでも挑み続けるのは、そこで得た学びや成長を、家族や会社、そして地域に還元しなければならないからです。つまり、大切な人が幸せだと実感できる未来を創る力を磨く過程こそ、私たち青年が行うべき挑戦の本質なのです。60 周年を迎えた今、私たちは歴史を継承するだけでなく、未来の基盤を築く責任を担っています。誰かのために挑戦する姿が、次の時代を創る力となると信じて歩み出しましょう。自らの手で地域を変えられることに、誇りとよろこびを抱こう。私たちこそが、私たちの住み暮らす地域を理想へと導くのです。勇気を出して新たな挑戦に踏み出せば未来は変わります。一人では成せない未来を、仲間とともに。地域の可能性を信じて未来を拓こう。
【 基本方針 】
駒ヶ根青年会議所が、周りの人の行動を導けるリーダーを多く輩出していくために、組織全体での拡大とリーダーシップについて学ぶ機会を構築し、人財育成のための好循環に向けた取り組みを実施します。
【 委員会 設置背景 】
近年、拡大に主体的に取り組むための旗振り役が不在となり、会員拡大について組織として取り組む風土が薄れてしまっていました。また、新入会員をフォローする仕組みがなく、学びの機会の提供について、組織としての体制が明確になっていませんでした。
組織として地域にリーダーを増やす取り組みを進め、全メンバーが挑戦できる仕組みを整えることができれば、リーダー育成における好循環が生まれます。この好循環を継続し、組織としての魅力を高めていくことで、リーダーを志す人々から憧れられる存在となります。
そのために、メンバー全員による会員拡大と新入会員のフォロー体制を構築し、自ら学び行動させるリーダーになるための、必要な要素を学ぶ機会を提供することで、挑戦と成長の基盤を創ります。
【 事業概要 】
(1)拡大事業通期
(2)自ら学び行動させるリーダー育成事業
(3)3分間スピーチ
(4)財務全般に関する管理統括、諸規定の発案・回収に関する手続き、その他、他の委員会に属
さない一般業務
【 基本方針 】
駒ヶ根青年会議所会員が、己・地域・仲間を想い、一貫した行動を続けられるように、向かうべき未来と挑むべき姿を示し、その未来へ踏み出す運動を体現します。
【 委員会 設置背景 】
駒ヶ根青年会議所は、時代や価値観が変わる中においても、地域の未来像を見失わずに運動を進めていくための長期指針を持つことが求められています。
より良い地域を創るためには、私たち自身が地域の未来を見据え、自ら運動を起こすことで、メンバーと地域との絆を強固にし、駒ヶ根JCブランドを形づくります。私たちは、社会の変化を踏まえて地域の未来像とこれからの指針を明確にし、一貫した運動を生み出し続けられるように、次代へ向けた運動を行います。
【 事業概要 】
(1)リ・ブランディング事業
(2)インナーブランディング事業
(3)60 周年記念事業
【 基本方針 】
伊南地域の未来を担っていく若者が、人生を主体的に描けるようになるために、自らの正義をも
とにした多様な選択肢を見出せる機会を地域社会とともに構築します。
【 委員会 設置背景 】
これまでのキャリア教育は、進学や就職のための情報を与える側の選定の元、一方的に生徒に伝えられてきました。それによって、生徒は大人から与えられた情報を選び取るのみとなり、受動的に物事を判断する状態となっています。
今後は、単に進路を選ぶための準備ではなく、生徒が「自分はどんな人間として生きていきたいのか」を考え、行動に移せる力を育む場が必要です。学校だけでなく、地域全体が生徒の主体性を育む環境となることで、伊南地域の活気ある未来が創造されます。
そのために、若者自身が自分を知り、未来を描き、変化の速い時代をしなやかに歩める状態を、地域社会が若者のキャリアデザイン力を構築する仕組みをつくることで実現します。
【 事業概要 】
(1)キャリア教育推進事業
(2)居酒屋の青春
(3)担当例会