~自分を信じ、無限の可能性を広げよう~
一般社団法人駒ヶ根青年会議所
第58代理事長 青木 謙一
【基本方針】
~はじめに~
駒ヶ根青年会議所は、1966 年(昭和 41 年)に設立され、地域の方々と共に半世紀以上もの間、伊南地域で活動してきた。
駒ヶ根青年会議所に所属する会員は、自分たちが生まれる以前から活動してきた先輩達の歴史の重みに改めて感謝と責任を感じ、2023 年度も駒ヶ根青年会議所の運動を展開していこう。
さて、新型コロナウイルスの流行により、地域の祭り、行事、イベント等が中止となり、コミュニティに必要不可欠な人と人との交流が断たれつつある。このような人と人とのつながりが分断されていく状況であるからこそ、半世紀以上もの間、この伊南地域に根付いて活動してきた駒ヶ根青年会議所の存在意義が問われている時代であると思う。
そこで、駒ヶ根青年会議所の存在意義を果たすため、会員一人ひとりが、青年会議所の活動を通じて自身の無限の可能性と向き合い、未知なるものへ果敢に挑戦することで、自身が成長できることを信じて活動してもらいたい。なぜなら、青年会議所は、社業だけでは決して得ることのできない学びを実践し経験することのできる唯一無二のプラットフォームだからである。つまり、青年会議所は、自身の行動次第でどこまでも成長することのできる無限の可能性を秘めた組織なのである。そして、その自身の成長によって駒ヶ根青年会議所に対する帰属意識や愛着が高まることが組織の成長へと繋がり、ひいては、持続可能な伊南地域への実現となり、存在意義を果たすことができると確信している。
【事業方針】
~組織の理念に共感し、組織力強化へ~
2020 年度 JC 宣言文において、日本の青年会議所は「社会の課題を解決することで、持続可能な地域を創ることを誓う」と定めた。つまり、青年会議所とは、社会課題を解決することで、自ら活動する地域を持続可能なものとし、明るい豊かな社会を実現する団体なのである。真にそのような団体であるならば、駒ヶ根青年会議所は、伊南地域に最も必要とされる団体でなければならない。
そこで、まずは、なぜ我々が青年会議所に所属し活動を続けているのかを自身に問いただし、所属する目的と青年会議所の理念との結びつきを明確にする必要がある。そして、青年会議所が地域の社会課題を解決し、伊南地域の青年に発展と成長の機会を提供できる無限の可能性を秘めた団体であることを認識し、青年会議所で得られる様々な人との出会いや成長の機会を使い倒してもらいたい。そのためには、組織への関心を高める対内広報を通じて、様々な機会の提供を発信する必要がある。
~地域の共感から生まれる会員拡大~
青年会議所の会員資格を持つ者は、20 歳から 40 歳までである。全国的に人口減少や少子化に歯止めがかからない現状、ますます地域の過疎化は進み、青年会議所の会員資格を持つ者は減少の一途をたどる状況であり、伊南地域もその例外ではないと思う。
この課題を解決するためには、駒ヶ根青年会議所が、伊南地域の青年に発展と成長の機会を提供できるプラットフォームであるというイメージを獲得する必要がある。
そこで、駒ヶ根青年会議所は、伊南地域住民を巻き込み持続可能な地域の発展に繋がる運動を展開すべきである。そうすれば、駒ヶ根青年会議所が、「集める組織」から「集まる組織」へと変われると確信している。
~実践的な主権者教育を~
2015 年公職選挙法改正により、満 18 歳から有権者となった。そのため、現役の高校 3 年生も対象となることから、これまで教育現場においても主権者教育が行われてきた。この点、教育基本法 14 条第 1 項に政治的教育の必要性は明記されているが、同条第 2 項で、「特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。」と規定されているため、教育現場では政治的中立性に配慮するあまり、実践的な主権者教育ができていないと思われる。現に令和 4 年の第 26 回参議院選挙の 18 歳、19 歳の投票率は34.49%であり、全体の投票率 52.05%より約 18%も下回る結果であった。また、令和 4年 8 月に実施された長野県知事選挙の全体の投票率は 40.94%であり、過去最低のものとなった。もっとも、主権者教育は、選挙へ行かせ投票率を高めるためだけに行うものではない。主権者教育とは、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の一員として主体的に担うことができる力を身に付けさせることである。そうだとすれば、地域の課題解決を社会の一員として主体的に取り組んできた青年会議所こそが、地域の主権者教育の担い手として行動し、主権者意識の向上を図るべきである。
~社会課題を解決する起業家(ソーシャルアントレプレナー)の育成~
今や世界はモノや情報で満ち溢れている。しかし、同時に多くの社会課題が日々生み出されている。この社会課題は、戦後人々の生活を豊かにしようとする従来のビジネスが発展し、欲しいものは何でも手に入る時代になったことの引き換えに生じているものである。これを起業家の視点で考えると、従来のビジネスにはニーズがあるものの、レッドオーシャンである。他方、社会課題は、ビジネスのマーケットから放置され解決に至っていないものであるから、これをビジネスの対象とすることができれば、ブルーオーシャンとなり、起業家にとっては絶好のチャンスを得る機会となる。また、青年会議所は、社会課題を解決することで、自ら活動する地域を持続可能なものとし、明るい豊かな社会を実現する団体なのであるから、そこに所属する我々会員が、伊南地域のソーシャルアントレプレナーに近い存在であると考えている。
だからこそ、我々が率先して、持続可能な伊南地域の実現のため、地域の課題を解決するとともに、地域の課題をビジネスにできるソーシャルアントレプレナーを育成すべきである。
【終わりに】
青年会議所は 40 歳までという年齢制限を設けている。この 40 歳までの限られた時間の中で過ごす青年会議所において、失敗とはなにか。
それは青年会議所のもつ様々な機会に「挑戦しないこと」である。事業の失敗ではない。人は誰でも失敗せず成功したいと考える。そのため、大抵の人は、失敗を恐れて悩み挑戦しない。しかし、挑戦しなければ、成功は絶対ない。限りある人生の中で、思い悩んでいるうちに時間だけが過ぎ、その繰り返しでは人生を無駄にしている。
私は、駒ヶ根青年会議所に所属し 10 年目を迎えるが、これまで幾度となく挑戦せず逃げてきた苦い経験がある。逃げた時は自分のために最善の選択をしたと思っていたが、逃げずに挑戦した者の成長を目の当たりにしたとき、最善の選択ではなかったことに気づき後悔した。このような私の経験から、「挑戦しないこと」が青年会議所における最大の失敗であると思うようになった。
さぁ、今すぐ自分を信じ、無限の可能性を秘めた青年会議所で果敢に挑戦しよう!
仮にうまくいかなかったとしても、前向きに恐れず挑戦する中で得た経験や地域、業種を超えた人との出会いは、次につながる成功の鍵となる。決して恐れることはない。
【 基本方針 】
地域住民が主体的に考え行動し伊南地域の社会課題を一時的ではなく持続的に解決することは、持続可能な地域の実現へとつながります。
そのためには社会課題の解決をビジネスの観点から組立て、解決へ導く行動を起こす現役世代が増える必要があり、まずは会員一人ひとりが行動することで地域に波及するべきと考えます。
そこで当委員会では解決するべき地域課題を明確に認知し、持続可能な解決策を学び、実践することで、課題解決に対して有効な行動がとれる人材を育成します。
【 事業計画 】
(1) ソーシャルアントレプレナー学習事業
(2) ソーシャルビジネス実践事業
(3) 居酒屋の青春
【 委員会メンバー 】
委員長 中村 研二
副委員長 名子 修平
委員 坂井 成一、宮脇 達樹、井口 雄太、堀内 学、竹村 悠斗
【 基本方針 】
一人ひとりが地域を変える力を身につけ、自身の権利を尊重すると共に地域や社会の未来に目を向けることで持続的な社会を築くことができます。
そのためには、大人が選挙権のない子供も一人の主権者であることを認めたうえで、地域に対する意見を引き出し、子供が社会に参画できる環境を創る事が必要です。
そこで当委員会では、大人が子供とより良い社会を築くために考え・対話する場を提供し、社会の明るい未来を描く事を伝えられる人材を育成します。
【 事業計画 】
(1) 社会の仕組みと政治について
(2) 自らの視点で考え・選択し・行動を学ぶ事業
(3) 3 分間スピーチ
【 委員会メンバー 】
委員長 茂木 彰洋
副委員長 桃沢 拓也
委員 佐々木 宗一、下平 竜也、矢澤 賢治、橋本 直人、田熊 清太朗、馬場 一哉
【 基本方針 】
駒ヶ根青年会議所がいつの時代も、地域から頼りにされる活性化した組織となるには、会員が青年会議所の展開する運動を我事と捉え、一体感のある行動ができる組織でなければなりません。
そのために、会員が青年会議所の存在意義や考え方について共感し、組織の展開する運動に自信と誇りをもつことが必要です。
そこで当委員会では、組織内に理念浸透を図り、青年会議所の理念と会員の所属する目的を統合し、青年会議所でしか掴み取ることのできない機会へと導き、実践を通して、自分自身の言葉で青年会議所を語れる人財を育成します。
【 事業計画 】
(1) 理念共感事業
(2) 財務全般に関する管理統括
(3) 年誌の発行
(4) 諸規定の起案・改修に関する手続き
(5) その他、他の委員会に属さない一般業務
【 委員会メンバー 】
委員長 刈間 英文
副委員長 間渕 将太
委員 森 光星、寺島 敦生、田中 大貴、鈴木 明日香、小松 良平、松村 泰志